源氏物語に登場する紫苑は秋に咲く花。薄紫色。秋、幼子が紫苑色,撫子色、の濃淡の衣、それにオミナエシ色をまとい、草むらで虫をとっている。草の紫苑色にこの衣の紫色の濃淡、それをー紫苑ことごとに匂う空も、-とある。ここで問題なのはこの花、紫苑には香りがないことである。何故このように、書かれているのか、それは同じ系統の色彩で濃淡を順に重ねることをー匂いーと表現するという解釈があり納得。源氏物語はプルーストのー失われた時を求めてー
のように、美しい、貴族社会を語っている