1967年発売のものはグリーンノートのはいったフローラルタイプ。1976年再スタート発売品はグリーンノートは入っているがシプレーでムスキー系になって、調合内容が変わった。実におもいきった戦略である。実はcoty社ほど身売りが早い時期にから行われていた化粧品会社はまれである。優秀な内容の商品を販売していたのであるが。パリで元COTY社の化粧品研究にかかわっていた人物にあったことがある。カネボウ化粧品全盛期の時、彼はカネボウのパリの出先研究者として働いていた。全盛期にはデパートの1階で高級な化粧品と共に売られていたこのMASUMI香水は1976年ごろ、競合のメーカーには無い香りのタイプで多くのファンを持っていた。嗜好性を捉えていた香水であった。実際この香水のimitationをしてみると、なるほどと思う。1967年ものからデザインを変えた香水はなんとも言えない落ちつきがある。その名前MASUMIは日本人女性の名に由来している。もちろん、今はPARFUM DISPARU。
COTY社で売れていたのは、MUGUET des BOISであった。これは、MUGUET COMPOSE
という名前であり、めずらしい。スズランの香りである。スズランはCARON社のMUGUET de BONHEURも有名であった。C。DIORのDIORISSIMOはスズランというよりJASMINよりの香りであった。
シングルフローラル系の香りはやはり貫禄がでないのである。