源氏物語の中にこんなくだりがある。末摘花が病気治療のためニンニクを食べたので臭くてたずねてきた男に会えないという。当時のニンニクはよほど原種的で匂いが強いものであったのか、あるいは末摘花がたくさん食したのか。
香 を焚きしめていた時代ニンニクの香りは香には隠れずに匂っていたのであろう。当時は口臭を隠すものはなかったのであろうか。また、ニンニクをどうやって食 していたのであろうか。生をガリガリとは考えられないがこれほど臭いとこのケースも想定される。何しろ末摘花であるから。