provenceの匂い

7年前南仏の友人を訪ねた。まづ、、ニース。旧ニースでピザをたべようとレストランを探しながら歩いていたとき、日本の夏のあの匂いが飛び込んできた。それはゴミ収集車が道に残した生ゴミの汁のフルーティな不快な匂い。これまで、フランスでは嗅いだことのなかった匂いだ。鼻の良いフランス人はなぜこの匂いを不快と思はないのか。その後美しい村CERESTEへ。この村に住む友人は嗅覚に優れている。ある日買い物をするため村の中心に出かけたとき、再びあの匂い。見れば大きなゴミ収集のBOX。ここに村の人は家庭ゴミをいれるのである。恐らく毎日ではなく週何回か集めに来る程度。ゴミは発酵してあの匂いを辺り一面に漂わせる。嗅覚の良いはずの友人は無反応。こちらが必死にハンカチで鼻の抑えているのを不可思議に感じていたと思う。その後大きな町MANOSQUEへ。大勢の人々がいる観光地の教会前でも、レストラン街でもこの匂い。誰も臭いという反応を見せていないのがまたもや不思議であった。今この点が心配で再び足を運ぶ気持ちを削いでいる。花の都PARISにはこの匂いがなかったのが救いである。それは毎朝、清掃車が街をきれいにしているからだ。フランスの田舎の人は嗅覚が衰えあのゴミの深いな匂いが感じられないのか、はたまた良い匂いとして感じてしまっているのか。友人の反応からすると、後者かもしれない。他国なら不快な匂いは想定内であるがフランスでは考えられないことである。少なくとも40年前にはこのような匂いは南仏には存在していなかったから。

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