足には嗅紋なるものがあるという。足の裏から出る匂いが人それぞれ違う固有のものだという。目の悪い犬などが飼い主に懐き他の人との区別はこの嗅紋からでる匂いによるらしい。音にも敏感であろうが飼い主が遠くからくるのが匂いで判断できる技を持っているのである。この匂いは香水でいえばラストノートに使用する匂い立ちのわるいものが香料成分である。しかしながら、動物臭であるのであるがこれは猫の足の肉球に感じられるほっとする、不思議な匂いに共通するものがある。足の裏は重力に引っ張られ地面からは抗力を受ける場所。力の張合いで不思議な安堵感のある匂いが出てくる。花の匂いにも通じる安息の類の匂いがある。真剣にあらゆる人種の足の裏の匂いを嗅いでみたいものである。