1954年発売香水

CARON社のPOIVREは1954年発売の香水。2014年の今時の流れのを伴った香りを開封します。過去、この会社のヒット商品はそのネイミングが大きく関与している。香水黒水仙、石の花など。この両者、外国映画の名前にもなっている。黒白映画の時代である。黒水仙は黒いチューリップという名の映画もあって黒色に付加されるものが大きいのであろうか。実際の黒水仙の花の香りは臭い匂いらしく日本では石川県の白山に咲くらしい。香水黒水仙は成瀬己喜男監督の映画、女が階段を上がる時、という作品の中で登場する香水である。高峰秀子が演じるクラブのママがそれをつけている設定。実はこの香水のため結婚詐欺にあってしまうくだりもある。加藤大介演じる詐欺師がママのそばで目をつぶり ーイイ匂いダナーと香りを吸いこむ姿が持てない不細工な顔と相まっておかしい。高級香水黒水仙のかもしだす物語である。さて、POIVREはその名のように胡椒かそれとも胡椒農園の植民地の暑いエキゾチックな香りか、楽しみである。

POIVRE
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