もうじき金木犀が香りはじめる。中国では九里香というそうだ。それはこの香りが九里離れたところにまで届くということから名付けられたという。花が少し開いたときには、その香りはフルーティノートがグリーンノートとあいまって
鋭く周囲に飛ばされる。まさに九里、36㎞の飛躍力。その後開花全盛の時にはもったりとしたフルーティ、桃とおしゃれなスミレに包まれてくるのである。セクシーな金木犀の花の香りは多くの人に語られ謳われるている。
京都、南禅寺の疏水橋のあたりは金の花をまき散らし香りの道はむせかえっている。